Home > 定年と田舎暮らし 不動産 古民家 仕事 支援 > 田舎暮らしと古民家

田舎暮らしと古民家

いろいろ調べてみると、「古民家」というのは、どうやら正式な建造物としての名称ではないようです。
しかし、一般的には築年数が半世紀以上前のもので、「茅葺き屋根」、「土間」、「太い柱と梁」など、日本古来からの伝統的な様式を持つ民家が「古民家」と呼ばれているようです。
黒光りした立派な大黒柱や梁などがあり、欅(けやき)や栗などが建築材料として使われています。
現在これらの立派な材料を手に入れようとしたら驚くほど高価な素材がふんだんに使われているのも、古民家の特徴ですよね。
また、古民家はシックハウスやアトピーなどの原因となる新建材や合板などの有害物質を含んだ素材がないので、人間の体や自然に負担をかけない、環境にやさしい建築ということもできます。
調べてみると、木材というものは数百年経っていても再生が可能だそうです。
つまり、リサイクルが可能で、水や空気を汚すことがないということです。
また、古民家は、その土地土地の環境に適した生活に合うように建てられた建物です。
古民家は、そういう意味からしても農作業をするのに適した造りになっていることが多いので、都会の住宅、特にマンションなどと比べると、同等の暮らし易さ、快適さ、利便性を求めるのは困難といえるでしょう。
古民家での田舎暮らしを考えられている方は、そういった面も十分考慮する必要があるでしょう。
見学のために訪れているのではなく、実際にそこに住んで暮らすわけですから、憧れだけではなく、生活を営む場という観点から見ていかなければならないと思います。
ざっと考えて見ても、古民家というのは、例えば壁の間仕切りがない、トイレが屋外にある、水洗ではない、台所が裏手の離れた所にある、などという構造上の特徴があげられるでしょう。
最近では全国各地の「古民家」物件を扱っている専門不動産もあるようです。
しかし、どのようなルートで「古民家」を入手するとしても、実際に「古民家」で暮らし始めるということは、その田舎へ仲間入りするということに他なりませんから、もし、あなたが田舎で大切とされる、濃い人付き合いが苦手な人とか、別荘感覚で週末利用、という場合には生活に必要な人間関係を築くことが困難で、田舎での暮らしに向かないかもしれません。
「古民家」を単なる郷愁や憧れだけで求めてはいないか、今一度よく考えてみる必要があると思います。

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://teinen.sia-felice.info/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/5455
Listed below are links to weblogs that reference
田舎暮らしと古民家 from 定年生活応援ブログ

Home > 定年と田舎暮らし 不動産 古民家 仕事 支援 > 田舎暮らしと古民家

Search
Feeds

Page Top