- 2010-03-08 (月)
- 定年後の趣味について
従来の一眼レフ方式では、ファインダーを覗いて構図をきめるという、フィルム式一眼レフカメラの構造も踏襲しているために、上部にはプリズム部分が飛び出しています。
また、レンズのマウント面(フランジバック)から撮像素子までの距離が厳密に規定されていて、この距離があっていないとピントが合わない事になります。
一方、新しい規格として、オリンパスとイーストマン・コダックが提唱するフォーサーズシステムと、オリンパスとパナソニックによって策定された、フォーサーズシステムの拡張規格のマイクロフォーサーズシステムがあります。
このうち、マイクロフォーサーズ規格のカメラでは、従来のレンズとの互換性を捨て、ミラーレスとなって、ファインダーでレンズを通した像を見ることができるということも捨てています。
ちなみに、フォーサーズというのは、4分の3型イメージセンサーを使用していることからきている名称で、英語では Four Thirds System です。
4分の3型イメージセンサーの対角線の長さは、35mmフィルムの半分になりますから、同じ画角を得るための焦点距離が半分で済むということです。
フォーサーズとマイクロフォーサーズでは、フランジバックの短縮とマウントの小型化とマウントの電気接点数の変更されています。
マイクロフォーサーズ規格のカメラでは、跳ね上げ式のミラーもプリズムも必要ないために、何よりボディーを薄くできるというメリットが生じます。
ボディーが薄くなったわけですから、レンズもいわゆるパンケーキレンズという薄型のレンズを組み合わせることで、服のポケットに入れて持ち歩くことも不可能ではないでしょう。
上の画像は、20mm/F1.7パンケーキレンズを装着した Panasonic のデジタル一眼カメラ GF1 ですが、まるでコンパクトカメラのようなスタイルで、一眼レフには見えませんよね。
考えてみれば、今どきデジカメでファインダーを除いて撮影している人は殆どいないのではないかと思いますので、そういう意味では今の時代にかなった方式といえるのかもしれません。
画質に関して、ネット上では一般的なデジタル一眼レフカメラに比べて色々いわれており、マニアックな人達の間ではサブ機のような扱いをされているように思いました。
しかし、小型で軽く、携帯性がよく、レンズ交換もでき画質も特に気になるということがなければ、今後もっと普及していくのかもしれません。
現在発売されているマイクロフォーサーズ規格のカメラとしては、次のものがあります。
○ | オリンパス |
OLYMPUS ペン E-P1 | |
OLYMPUS ペン E-P2 | |
OLYMPUS ペン ライト E-PL1 |
○ | パナソニック |
Panasonic DMC-G1 | |
Panasonic DMC-GH1 | |
Panasonic DMC-GF1 |
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